かつまたかわらばんNo.220「シークヮーサーのこと」
小野 智博
シークヮーサーは8月が旬の、ミカン科の柑橘類です。
沖縄方言で「シー」は酢、「クヮースン」は食わせるの意味で、「シークヮーサー」は「酢食わし」という意味になります。
琉球諸島や台湾に自生し、高さは5メートル程になります。温州ミカンを小型にしたような姿をしており、皮が厚いです。未熟果は酸味が強く、完熟するとオレンジ色に色づき甘くなります。
沖縄県ではレモンの代わりに果汁を飲み物や料理、醤油に加えるなどして使っています。しぼり汁を泡盛に入れて楽しむこともあります。全国でもソーダや果汁入り缶チューハイ、乾燥果汁の粉末などが発売されています。
シークヮーサーに多く含まれるフラボノイドの一種レビノチンにはがん抑制効果や抗認知症効果があると報告されています。
ちなみに、「シークヮーサー」という表記は沖縄方言に基づくため、一定しません。日本果汁協会では「シークヮーサー」表記で取り扱っています。小さい「ヮ」が沖縄の方言でしか近い発音がないのが理由のようです。
大人気シークヮーサーで栄養をつけて、暑い夏を乗り越えましょう!