かつまたかわらばんNo.211「海苔のこと」
小野 智博
海苔は食用の藻類の総称で、食品として加工した「生海苔」や「板海苔」があり、江戸前寿司などで重要な材料となっています。
板海苔は縦21㎝、横19㎝を基本形とし、「全型」と呼びます。全型の海苔10枚で1帖(じょう)という流通単位になります。
板海苔を干す際にスダレ側になる面はやや凹凸になり、もう一方の面はツルツルと滑らかに出来上がります。どちらを表とするかは定説がないそうです。焼き海苔をつくる時は、凸凹の面から火であぶると焦げやすいので、ツルツルの面からあぶると上手くできます。
生産量は佐賀県が全国1位のシェアで、2位兵庫、3位福岡となります。
外国では板海苔を見てカーボン紙を連想する人も多く、「歯の裏にくっつく」「紙を食べているよう」と嫌がることがあり、海外の巻き寿司はカリフォルニアロールの様にごはんが外側で海苔が内側にある事が多いようです。また、「海藻は肥料」という先入観もあります。アメリカでは栄養面から海苔食文化を見直す動きがあります。
海苔に含まれるポルフィランは、海藻の細胞を保護する成分で、お肌の保湿成分として化粧水に使われている程栄養に優れています。
健康栄養豊富な海苔を食べて、パリッと元気になりましょう!