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かつまたかわらばんNO.141「総合サプリメント」

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斎藤 一順

秋分過ぎて、夜長の季節。今年も随分と暑い夏でした。

先日、患者さんから、「この夏体重が減らず夏バテしなかった それはたぶん甘酒を飲んでいたからだ」と聞きました。えっ? 甘酒? なんかテレビで見たような、と調べてみると、あるある、いっぱいイイことが。

なんでも甘酒には、ブドウ糖・アミノ酸・ビタミンB群・食物繊維・オリゴ糖等が含まれ、点滴に似た成分から「飲む点滴」なんだとか。栄養効果が高く、バテた体にぴったりといえます。

他には美白・保湿・ダイエット便秘解消にも効果あり。某研究所でマウスを用いた実験では、抗肥満・血圧上昇抑制・健忘症抑制にまでプラスの評価が証明されています。そしてなんと、悪酔い防止の効果もあって、酒席の前に甘酒を飲むことが、「武士の作法」といわれていたそうです。

初詣に雛祭。あと私は、富士登山の寒い山頂で、暖かい甘酒を飲みながら日の出を待ったのが思い浮かびますが、そもそも江戸時代には、真夏に飲まれる夏バテ防止・疲労回復の栄養ドリンクで、俳句の季語も夏。そう聞けば、ホットのイメージがありましたが、風呂上りに冷たい甘酒というのもなかなか。

麹ブームもあって、甘酒は健康食品として現在すごく見直されています。世界でも「ジャパニーズヨーグルト」として広まっているそうです。あゝ やっぱり日本の文化ってすばらしいなあ。