かつまたかわらばんNO.135「冬は痩せる」
斎藤 一順
「少し太った?!」
久しぶりに来院された患者さんにいわれて、
「ええっ!?ホントに!?」
とおなかやほっぺをつまんでみます。
「冬になると太る」とよく聞く話。
クリスマスに忘年会、お正月など、
おいしいものをたくさん食べる機会が多く、
しかも寒いから「外に出たくない」「運動したくない」と感じがち。
また、体そのものも、寒さに対抗して
体温を維持するのに脂肪を蓄えようとして、
体の中からも太ろうとしています。
「冬」は最も太りやすい反面、
最もダイエットに適した季節でもあります。
人間は常に自分の体温を約36度にキープしておく必要があるので、
外が寒いと体は頑張って体温を上げようとします。
つまり、基礎代謝は上がるのです。
だから、冬はダイエットに絶好な季節。
でも実際は、多くの人が「冬に太る」経験をしています。
暖かい部屋でくつろいでばかりでは、代謝が上がらず、
運動もしなければ、食べた分はしっかりと体に蓄えられてしまうので。
冬太りを避けるには、脂肪分解酵素のリパーゼを活性化させましょう。
それには体の中から温めることがいちばん。
カプサイシンなどの体が温まる食べ物を摂ったり、
ウォーキングなどで20分以上有酸素運動を続けると、
リパーゼの働きが活性化されます。
数年前、東京マラソンに出場の頃は張り切って走っていたけど、
確かに今は冷め気味。
これじゃあいかん、と
せめてバイク通勤を辞めて、自転車をこいでいます。