かつまたかわらばん NO.112「熱中症対策」
院長 勝俣 聡
「夏は暑ければ暑いほど良い、冬は寒ければ寒いほど良い」
昭和の流通王、ダイエー創業者の中内功氏の名言です。
「風が吹けば桶屋が儲かる」の発想です。
今年の夏は、例年になく、8月も北日本を除く地域で猛暑となる様です。
今号は前回に重複しますが、
熱中症対策についてお話しさせて頂きます。
まず、日中の気温が32℃を超え、
風通しの悪い日は特に注意が必要です。
高齢者は、口渇感(口の渇き)が乏しくなり、
トイレに立つ回数を気にして、水分補給を避けがちですが、
一日を通じ、食事等に含まれる水分以外に、
体重差がありますが
口渇感がなくとも、こまめに、500ml以上の水分の摂取を
心がけて下さい。
外出時には、
ペットボトル入りのポカリスエット等の
スポーツドリンクが良いでしょう。
スポーツドリンクは、塩分が含まれている関係で、
腸管からの吸収が早いのが利点です。
就床中、脚がつる方にも
寝しなに大きめのグラス一杯飲む事をお薦めします。
日傘、帽子等で直射日光に晒されない様にし、
襟元の開いた通気性の良い服装が好ましいでしょう。
エアコンについてお話しますと、
冷房は体に障ると思われている方も多くいらっしゃいますが、
屋内でも熱中症にかかりますので、
無理をせず使用した方が、体の為です。
地球温暖化の影響で年々気温が上昇している現在です。
室温を28~29℃程度にとどめ、
扇風機やサーキュレーターで空気を循環させ、
体に直接風が当たらぬ様にして下さい。
普段より睡眠時間を多めに取り、
バランスの良い食事を心掛け、
以上の事に気をつけて、猛暑を乗り切りましょう。